廃道・廃線レポート ~国道145号旧道・吾妻線旧線区間 [2]~
胸アツ案件宗篤
それは, 現在地はここ! (↑)とやろうとマップにポイントを打った時である. 僕らは長野原草津口側から東へ進んでいるのであるが,
え, 右に道, 橋架かってね!?!?!?
地図を見て何をそんな驚いてるんだ, と思うだろうがここに行けば当然である. だって
橋架かってないし。写真の人は同行者.
地図上で橋が架かっているということはつまり、
これができるということである. リンクをクリックしてみてください.
すげえよストリートビュー…
こんな簡単に景色が比較できるのだ. 使わない手はない!!! ということで, どんどん利用させていただきます. Googleさんがつ.
ということで, ここからは現役時代の風景も併せながらこの廃止区間を見ていくことにしよう. 運よく吾妻線に湘南色115形走ってたらガッツポーズもんですね!
ということで,
この丁字路の長野原草津口側を映したものですが, これは
こんな感じ! あ, 青看撤去されてる. 青看っていうのは「地名 ○km」みたいな看板のこと. 青いからそう呼ばれてるだけです. ということで青看の表側を見に行こう.
あれ違った, まあ青看じゃなかったけどこの古さも良き.
ということで, 橋から見える先の眺めを見ていたわけだが…, ふと下を向いた.
「ガードレール」「平場」
え, かつてのなんかの道?
ここから下に飛び降りることはできないので, 藪やら斜面やらを漕ぎ滑り降り…
平場続いてんじゃん. ただ, 藪がきつすぎるうえに, あんまり興味はわかなかったので元の道に戻ることにする. ちなみに, 道(?)は旧道にきれいに, 少し下をなぞっていた.
脇道に逸れまくる
ということで,
川原湯温泉口方面を向くが, もちろん左の坂に寄っていかなきゃね!
しばらく旧線からは離れていたので, どうせあの坂上れば踏切跡があって路盤に降り立てるだろ! という魂胆. この間, 旧線にはトンネルもないし, 藪漕ぎくらいしかすることないしまあ見るだけでいいとしよう. くらいのつもりで行ったのだが…
驚くほど何も残ってない. それどころか,
埋め立てられてるよ. 5mくらい土砂の山盛られてるよ.
ストリートビューどうなってんねやろ…
強烈だよ. ここまで荒廃するんだな.
なんかコンクリートのデカい壁見えてる. 土砂の山を登る.
凄いことになってるなこれまた. 右下に旧道が垣間見えるが, 旧線はどこにあるのかというと,
草が生い茂った平らなところです. 土砂の斜面に覆い隠されてる部分も多数. 左上に架線柱も見えますね. もうここにきてしまったからにはこの変な壁を伝うしかない.
とその前に!! 大事なこと忘れてますよね! というか大事なことに気づかないまま壁を伝ってしまったんです僕は. まあ地図にここまで書いてあると思っていなかったので, 手探りで探すつもりだったので仕方ない.
踏切渡った先の道…, まあしょうがない. 壁で隔絶されてるし.
ということで, 再三言うように壁を伝うのだが,
壁が高い. 9-10m はありそう. 今の時点でこれが何の目的で作られたのかはまだ分からないのだが, 後に進んでみてわかる.
いろいろと工事でめちゃくちゃになっているが, この草が茂った平場が旧線の路盤である. 架線柱だけはなぜか残すのな~とか思いながら進んでいた.
しばらく進むとこんな風にもともとの道が出てくる. 一枚目は旧道から遠ざかる方向を向いたもので, 二枚目はその逆方面である. 竹が急に生えてて少し違和感を感じる.
地図で見ると,
ここ.もともとは道がなかったところが切り開かれていて, そこを突っ切ってきたようだ. とりあえず国道145号の旧道側に進んで, それから坂を上って壁の正体を考えようということで, まずは降りる.
国道145号旧道に出る. 手前の橋は旧線の鉄橋. 渡ろうか迷ったが, そんな長くないしいいや, という判断.
ここは国道145号旧道だが, ここを左に曲がるとさきほどの道に入る. 右に曲がる道もあるようだが…そんな道あったっけ…(一つ前の写真の正面がその「曲がった後の道」になるはずだが…)
え, さすがにここには橋架けてないでしょ. 橋台ないし. 助けてストビュー…
道は下がっていったらしい. 全然そんな痕跡なかったよ…というか地図にも描かれてないよ…, 今度は航空写真を見てみるか.
https://www.google.co.jp/maps/@36.5431587,138.6654773,306m/data=!3m1!1e3?hl=ja
つまりこれは工事用道路のみの役目で, だから地図に描かれていないのか? にしても夏で蔦が生い茂っているからか, そんな路盤は全く見当たらなかった.
壁を伝ってくる前に自転車を置いてきたので, 旧道を戻りつつ再び交差点に戻ってくる. その途中で, 自然に還りつつあるおにぎりを見つけた.
おにぎりは国道標識の形が三角だからそう呼ばれる. 県道標識は六角形なので, ヘキサと呼ばれる.
交差点を今度は左に曲がって登って, あの壁の正体を見に行こうではないか.
ということで, 今回はここまで.