廃道・廃線レポート ~国道145号旧道・吾妻線旧線区間 [5]~
工事道路への線形改良
現在地はあえて
https://www.google.co.jp/maps/@36.5420878,138.6742191,822m/data=!3m1!1e3?hl=ja
前回示した例の丸岩大橋と旧道の交点付近である.
景色としては前回に引き続き
この分岐点である. 前回はここまでに至る砂利の坂道が工事用道路であり, ではアスファルト敷きになっている二枚目と三枚目の分岐先はどういう関係になっているのかを疑問にしたままだったが, 先に進みながら答え合わせをしていこう. 答え合わせも何も, マップ見て写真と比べてってだけだけど. まずは二枚目の, 大きな土嚢の先の下り坂に行ってみよう.
すぐ右側(川側)を旧線跡が走る. もうしばらく行くと
踏切跡だ. 遮断機は撤去されている. 来た道の方面を向いて撮ってみる.
蔦がものすごい高さで覆っていてとてもじゃないけど歩けない. 1.6mくらい. というか, 歩きたくない. 蜂が怖い. 蜂の何が怖いって地面にも巣作るのがほんととんでもない地雷だと思う.
というか, 今このように日記をつづっていて思うのが, ビームの向きおかしくないか?
線路の真上に電線, ビームが来ないとおかしくないか? 付け替え時に外した方が便利とかそういう都合があったのだろうか?
踏切の先はこのように強烈なカーブで先に続いている. 探索当時はどうせ旧道に出るし, 短いしと, そんなに興味がわかなくて歩いていないのだが, 歩いたほうがよかったかもなぁってなってる. さ, じゃあ反対側のお写真を…
あぶないから入ってはいけません. 前回予告しておいたトンネルですね. 久しぶり~.
だがトンネルに入る前に謎を解決しよう!! 出でよストリートビュー.
まずは写真の景色を.
めちゃくちゃ綺麗, というか木々が伐採されていなくて, さっぱりしたという意味ではない方で綺麗. さ, じゃあこのストリートビューの位置をマップに示してみましょうか.
旧線跡はマップに載っていないので, 航空写真で.
この道何?となるだろう. ピンのところに線路が「残って」いるのも気付いてほしいポイント. ヒントをもう一つ.
最初の二番目と三番目の景色と一致しているのがわかるだろうか. では最後に, このストリートビューの位置を.
つまり,
僕らは航空写真にすらないこの工事用道路を抜けてきた!!
確かにあんなきついカーブをトラックが通るのは無理があるし, ちょうどここで, 件の丸岩大橋によって現国道が対岸に行ってしまう. 対岸は川から離れているから, この減国道から伸びる脇道はこのあたりの工事にとっては重要だったのではないか. だけどカーブがきついから, ヘアピンカーブ前の道の向きと同じ方向に道を作って, 工事用道路と化した旧国道とつなげてしまったのだ.
冷たい言い方をすると, 沈むから関係ない. のである.
久々のトンネル
さぁて
こいつだよ. そして, 恐れていたものが現れてしまった.
写真写りが悪いのでよく見えないだろうが,
トンネルのアーチの頂点に小さいスズメバチの巣があった. よく見たらもう移り住んだ後の巣だったのでとりあえずは安心. 何となく怖かったけど.
基本的にスズメバチは女王バチが交代するごとに巣が変わるのだが, そのあとをアシナガバチやら別の蜂が見つけて棲みつくこともあるらしい.
もう少し蜂について話せるんだけど, 雑談は置いといて入洞.
お決まりの, 歩いてきた方向を向いての撮影. 丸岩大橋が見えて少し複雑な気持ち.
っとここで気づく人は気づくはず.
枕木とレールが存在せぬ.
つまり, ここら辺は工事用に何らかの用途があった可能性がある. 最初に入った尾谷トンネルはレールがしっかり敷かれていた. にしてもバラストが残った状態の線路のないトンネルって気持ち悪いな. 御殿場線の旧線跡はバラストもなく, 土床だった.
トンネルはそこまで長くないが, 左に緩くカーブしており, 少し歩くと出口の光が見えた.
次のトンネルが見える. ほら, ここは全然埃っぽくないでしょ? 変だなぁ尾谷トンネル.
振り返って撮影. このトンネル, アーチの形状が実は馬蹄形アーチではない. 一個前の写真のほうがよくわかるだろうが, 下半のみにある石垣のようなものが飾りとは言わないが, あくまで付帯した構造物であることがわかる. 実はただの円アーチだったんだな. 側壁がまっすぐしてるトンネルは何となく千と千尋のトンネルのイメージが強くて物寂しい感じがする.
!?!? トンネルを出ると簡単な水路の上を橋で渡るのだが, 水路に標識が. 左カーブかなって思ったけど, カーブの標識って正方形の標識の対角線上にまっすぐな道書いてるように見えるけど, そうだっけ?
ネットで拾った画像だけど, こういう風にバランスよく, 標識の右半分から書き出してるイメージがあるんだけど. 旧道を通ったときに, まだ残っている状態でストリートビューがあることを祈りつつ, とりあえず旧線跡を進もう.
国道は崖を迂回してたくさんのカーブを描いていく. 先の見えないカーブは非常に好き.
次のトンネルに入るそのまえに,
振り返って見ておかなければ. 綺麗ですね. この辺はすっかり湖底の整地が進んでいるようだ.
ここはもう出口が見える. それと, 蜂の巣はない. ささ, 入洞.
ここは第一中原トンネルというらしい. 先に入ったトンネルは銘板のようなものがなくわからなかったのだが, 第二中原トンネルかな.
こんな施工がかなり多くみられた. 右側はモルタルを吹き付けたような感じがしてるし, 左側もなんかごつごつしてるし, 変なの.
出口付近にこんな覆いがされていた. 後々にわかるのでここではスルー. ここ通ったときに予想したけど, 外出たら当たってたことが分かった.
今も使われているかはわからないが, ちょっとした資材置き場になっていたようだ.
いやそれよりも…,
法面が泥だらけになってんじゃん, 結構土砂崩れしてるじゃん…
いったん引き返して, 自転車をとってきてから国道沿いに進もう, ということになった.
がその前に, 飲み物を買おうと現道に移動することにした. その時とおった道もストリートビューと一緒に見ていこう.
キリがいいので今回はここまで. 次回は景色ががらりと変わるかも?